筋機能矯正装置を作る歯科技工士さん

歯科技工士・歯科技工所
Dental Technician

歯科技工士・技工所


皆様は『歯科技工士』という職種をご存知ですか?

歯科技工士とは医療技術専門職であり、

厚生労働大臣の免許を受けて、歯科技工を業とする者をいう。

東京都立川にある歯科技工所
「かおいく技工室」

歯科技工士・技工所
歯科技工士・技工所

プレッシャーポット(加圧釜)

歯科技工士・技工所

小澤さんのレクチャー内容

歯科技工士・技工所

非常にわかりやすい!誰もがわかるように、簡単に説明されていて、尚且つとてもシンプルで見やすいスライドです。

そして受けている皆が楽しめるアクティビティなどの工夫もしてあり、私も楽しませていただきました。筋機能矯正に関してだけではなく、話の進め方やスライドの魅せ方まで学ばせてもらい、沢山の習得をさせていただいた小澤さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

小澤さんのセミナーご興味ある方々は、ぜひお問い合わせをどうぞ!おすすめです。

email : fadtgm@gmail.com/tel:070-1319-8759

今回見学させていただいた、かおいく技工室の小澤さんは「興味がある人はどんなことでも気軽に連絡をどうぞ。」とおっしゃっていました。

筋機能矯正装置とは?
Myofunctional Orthodontic Apliance

筋機能矯正装置は、取り外しのできる矯正装置であり、主に成長期のお子様の歯並びや顔の骨格成長を口周りの筋肉(口・頬・舌)の力を正しく使い、歯並びや骨格を改善するための装置です。ヨーロッパ諸国では一般的な治療方法です。

装置はさまざま種類があり、目的により装置を使い分けます。装着時間、調整方法、または調整の必要のない、着けるだけの装置もあるのです。一人ひとりの骨格、歯並びに適切な装置を、検査をして選んでいきます。

なぜ筋機能矯正をするの?

矯正治療といえば代表的な昔からよく施術されている方法のひとつに歯の表面に一つ一つ装置をつけワイヤーで歯を動かす方法があります。一度は見たことがありますでしょうか。

矯正装置の種類
※外部リンク

こちらの大きな特徴としては固定式という点と、年齢は成長期に限らず適応されます。それに対し筋機能矯正はお子様の成長期に行う治療法です。成長期の骨格の成長を正しく誘導することと、筋肉の力を使います。

口の周りの筋肉は、良くも悪くも歯並び及び、顔面の骨格の成長に大きな影響を受けます。口、頬、舌の筋肉の絶妙なバランスで良い歯並びへと導きます。例えば、口がポカンと開いていて舌の力で前歯を押していると、前歯はどんどん唇の方向に押し出されます。

また、舌の位置が口の下側に落ちていると、歯はほっぺたからの力だけが加わり、内側に倒れ込み、歯が並ぶアーチは狭くなります。そして、永久歯の生えてくる隙間がないことで本来生えてくるべき歯のアーチの外側や内側、場合によれば、生えてくることすらできなくなり、歯はガタガタの状態で並んできてしまうのです。

口腔筋機能(口周りの筋肉)を改善することは不正咬合の原因を改善させる一つの方法になります。

大人の矯正治療  子どもの矯正治療 
※外部リンク

MFT(口腔筋機能療法)自体はこのような装置を使わずに訓練することが多いいのですが、同じアプローチになります。では、筋機能矯正装置とはどんなものなのか。小澤さんに色々な種類の装置を見せて頂いた中のいくつかをお見せしますね。

ムー(筋機能装置)

歯科技工士・技工所

受け口(反対咬合)を治す筋機能装置です。

バイオネーター(筋機能装置)

歯科技工士・技工所

狭くなった歯のアーチを横方向に広げながら、下顎の成長を前方向に促す目的で使用されます。

ビムラー(筋機能装置)

歯科技工士・技工所

筋肉の力を利用し、正しいお顔の骨成長を促し、出っ歯、深いかみ合わせ、受け口の改善を目的とします。小澤さんは、ドイツでビムラーの認定を受けた日本人初の技工士さんです。

バイオブロック

歯科技工士・技工所


専用のワイヤーと樹脂のみで作られています。(バイオブロックにはネジも入っています)ワイヤーを曲げたのち、樹脂の部分を作る作業中です。ワイヤーの屈曲はすごく複雑な形をしていますよね。もちろんすべて手作業で作製されます。

全てオーダーメイドです。また、小澤さんは、患者様の歯の模型とお口の画像、レントゲン写真を元に、どの装置が適切か診断して装置を作られていました。見た目はなんとなくお分かりいただけたかと思います。

装置を着けている感覚は?

装置が口に入る感覚はどんな感じなのでしょうか。人それぞれ感覚が異なりますので、実際経験してみないとわかりません。筆者はこのような筋機能矯正装置や、取り外しができる装置を使ったことがありませんでした。

患者様の立場になり、どうしても付け心地を経験してみたく、自身の歯牙模型でプレートと呼ばれている(樹脂と針金で作られたリテーナー/保定装置)装置を今回は特別に作っていただきました。作製工程の動画を特別に撮影させていただけましたので、是非ご覧いただけたらと思います。どうぞ職人技を堪能してください。

目の前で自分の装置が作られているのを見ながらプロの技に魅了されました。簡単にワイヤーをきれいに曲げているように見え、粉と液もきれいに混ざってますよね。当たり前ですがこれがとても難しく、正しい知識と相当の練習、回数を積み上げて行かないと、患者様のお口にあった装置が作れません。ワイヤーを正しい位置に均等に曲げ、粉と液の混和比率はとても絶妙。これぞプロの技です。

作っていただいたプレートを早速装着した感想は「全く違和感はありません」でした。舌が上顎を覆うプレートに当たるのが新しい感覚で、話しづらかったけれど、舌が鍛えられた後は慣れました。そう、舌は筋肉のかたまりですから鍛えれば変わるのです。筋機能矯正についてお分かりいただけましたでしょうか。お子様の歯並び、筋肉などのお口の状態によっては、筋機能矯正のみの治療だけではなく、MFTによるアプローチが必要な場合もあります。または MFTによりこれらの矯正装置を使う必要性が軽減されることもあります。

専門的なMFT
を受けてみませんか

MFT(口腔筋機能療法)は不正咬合の予防の1つであるというのはもうお分かりですね。

そして、緊急事態宣言以降、自宅にこもりがちな生活が続いた事で停滞した口周りの筋肉を呼び覚まし、健やかに整える為にも是非MFTを。皆様のお口周りの筋機能から始める、健康維持のお手伝いができたらと思っています。

ご自身やお子様、ご家族の方、MFTにご興味がある方は是非下記よりお問い合わせください。

オンラインMFTカウンセリングも受付中です。

以上、「筋機能装置を作る技工士さん」のご紹介でした!最後までお読みいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!